YouTubeやSNSなどで、「トリートメントは必要!」と言ってる美容師もいれば「トリートメントはしても意味が無い!」と言ってる美容師もいるけど、どちらが正しいんですか?
このような質問をいただきました。
ヘアケアを続けていた方やこれからやってみようと思っている方も、本当は意味が無いのかもしれないと思うとモチベーションにも関わってきますし、ちゃんと効果はあるとわかればこれからヘアケアに取り組んでみようと思える方もいるかもしれません。
でも何故同じプロなのにトリートメントに対しての認識が違うのか?
はたしてどちらが正しいのでしょうか。
ヘアケアにトリートメントは本当に必要なのか、それとも本当は意味が無いのか、僕なりの見解をまとめていきます!
そもそも
まず、なんでこのような二極化した意見が出てくるのかというところから触れておくと、このような情報媒体になりやすいYouTubeやSNSでは極端な尖った内容の方が見られやすいという特徴があるからです。
それぞれの立場から何に重きを置いているのかで主張は極端に変わってくるので、このようなポジショントークを耳にすることは増えているかと思います。
本来はもっと複雑な問題や条件が入り混じっていることだけど、極論を出す方が尖りがあってキャッチーかつ視聴者の情報処理が簡単で見られやすいわけです。
トリートメントと一括りにしてますが、色んなメーカーから出ている色んな商品があって、お客様の悩みも人によって様々なので、合う合わない使う使わないを事細かに解説しているときりがないですからね。
それがわかったうえで、双方の主張に対しては色んな捉え方ができるので、その辺をそれぞれの主張から紐解いてみましょう。
トリートメントは不要という理屈
トリートメントを付けるのは意味が無いというのは、消費者目線でトリートメントを付けて起こる効果として
- 傷んだ髪が治る
- 髪に栄養が補給される
- 髪質が改善する
ということを期待している方が多数いると思うのですが、そのほとんどが実際はこのような効果は得られないからです。
得たい効果と実際の効果に相違があるが故に「トリートメントは意味が無い」という解釈だと思います。
確かに自分もこのロジックには賛同する部分はあって、例えば世に出回ってるドラッグストアや美容室で手頃に手に入るほとんどの物ではたいして効果に差はないので、匂いや質感の好みで選んだらいいくらいに思っています。
また、トリートメントを使わない方が髪の調子がいいと感じる場合はむしろトリートメントを使わないことの方がそういう人にとっては正しいと思います。
こういう見方をすると「トリートメントは不要」という主張は極論すぎますが、一部同意できる点はあります。
トリートメントは必要という理屈
トリートメントが必要という理由は、みなさんがイメージしている通り、髪のケアをするためになってきます。
トリートメント不要論のように、一般的に想像される「髪が生き返った」かのようなトリートメントの効果が実際には発揮されていないとしても、以下のような
- 使っていて満足している方
- 使わない方が髪のコンディションが悪いと感じる方
- 本当に理想の効果のあるものを使っている方
こういった方は、トリートメントを使う意味は充分にあると考えていいんじゃないでしょうか。
実際のメカニズムとして髪に起きていること云々は別にして、それが体感として良い方向に向かっているのであれば、トリートメントをする価値というのはありますし、ケアをする意識というのもとても大切なことだと思います。
トリートメントをしても思っていた効果が得られないならトリートメントをすることは意味が無いという理由にはならないということも頭に入れておきましょう。
まとめ
このように「トリートメントを使うのは意味が無い」派の意見や「トリートメントは絶対に必要」のような極端に偏った考え方に流されずに、フラットな視点でそれぞれが何を伝えたいのかを見極め、自分が納得する考え方や自分に合う方法を見定めましょう。
ここで一番お伝えしておきたいのは、髪を大切に扱ったり向き合う気持ちが何より大事ということです。
例えば髪と同じく自然治癒力のない爪や革製品など、ネイルやマニキュア・オイルを塗っても割れたり傷ついたところが治る訳ではなくても大切だからお手入れをするように、髪も大切にお手入れしようと向き合うことが大事だと思っています。
あくまでトリートメントをするかしないかは手段であって、トリートメントを使わない方がいい場合の人もいれば、使ってた方が髪の扱いが良くなったり見た目が良くなると感じる人もいるということです。
どっちが正しくてどっちが間違ってるという話ではないので、自分にあった髪への向き合い方を探してみましょう!