日常あらゆる場面の人間関係において、自分と自分以外の人との間で相性が良い悪いと表現されることがありますが、美容師に対してもそれを感じたことはないですか?
サロンワークをしていても、気に入らない髪型になった理由を「前回やってもらった美容師との相性が悪かった」と表現するお客様もいたり、こちらが提供するなにかに価値や心地よさを感じて長く通われてるお客様もいます。
自分に合った美容室選びをするうえで、美容師との相性というのも大事なポイントになってくると思います。
美容師との相性の良し悪しとは一体なんなんだろうか?
この記事では、お客様と美容師との相性について取り上げていきます!
お客様と美容師との相性を決める3つの要素
そもそも前提として、人と人との相性を語る上で個人的に重要だと思っているのが、お互いに相手のなにか言い表せないけど感覚的にいいと感じる部分や、お互いを思いやれる気持ちがあるかどうかです。
これは別に無理に「相手のいいところを見つけろ」ということでも、「相手に気をつかえ」という話でもなく、趣味趣向や性格が全く違う相手にも関わらず、自然とそう感じるかということです。
そしてそれが一方通行ではないということ。
友だちや恋人など、今思えば長く付き合いがある関係なんていうのは自然とそれに当てはまっているのではないでしょうか?
それらを踏まえたうえで、美容師に対して相性がいいと感じられる要素を具体的に3つ取り上げたので、ひとつずつ紐解いていきます!
技術
一つ目は技術です!
そもそもお客様は髪を綺麗にしに行くのが目的なので、美容師の技術という要素は外せません!
髪の悩みやなりたいデザインの要望に応えられればお客様は信頼感や安心感を抱くし、逆に応えられなければ単純にその美容師に対して相性が悪かったと感じるのではないでしょうか。
感性
そして2つ目の要素は感性です。
この感性というのはすごく複雑で人間っぽい要素で、例えば技術という要素だけで言えば、理論上の美容師の技術力が高ければ高いほど相性がよくなるマッチングが増えるのですが、感性の要素が含まれると単純にそうともいえなくなってきます。
この感性という要素は、簡単にいうと美容師側が大切にしていることや方針・思想みたいなものと、お客様側が髪に求めている方向性や好みみたいなものだと考えてみてください。
美容師が提供する技術には「美容性」と「ファッション性」という大きく2つのテイストがあると思っています。
「機能性」と「デザイン性」と捉えても差し支えないでしょう。
これは例えば、トレンド感は取り入れるんだけどお客様の前髪がすぐに伸びて邪魔になるのを見越して変にならないであろう長さで少し短めに切るか気にかけてくれる美容師もいれば、機能性も配慮するんだけど、目にかかるギリギリでもそのときの可愛さやトレンドを重視してデザインするのが好きな美容師もいる、みたいなことです。
美容性や機能性を重視するお客様は前者と相性がいいでしょうし、ファッション性やデザイン性を重視するお客様は後者と相性がいいでしょう。
その逆同士がマッチングしたとき、いくら美容師側の技術が高くて要望に寄り添う能力はあったとしても、感覚的な部分のズレがあっては、結果として相性がよくなかったとなってしまうんじゃないでしょうか。
お客様目線ではどっちにも対応してくれよと思うかもしれませんが、美容師が提供する技術のテイストは多少どちらかには偏りがちだし、そのテイストはお客様の要望は汲み取るものの、無意識に反映されてしまう部分でもあると思います。
逆にそういう要素がないと同じものを量産するだけのロボットと同じになってしまうので、ある意味では面白い要素でもあります。
相性を語るうえで感性というのは非常に複雑かつ重要な要素だとわかってもらえたと思います。
人柄
3つ目の要素は人柄です。
良好な人間関係を構築するうえで、人柄や性格・人間性の相性は1番大切な要素といっても過言ではないんじゃないでしょうか。
いくら技術・感性の部分でお客様が納得したものを提供できたとしても、人柄に好感を持てなかったり、性格的な相性が悪いと感じてしまったら、たぶんお客様はまたやってもらいたいとは思わないはずです。
仮にこの人間性の部分に相性の悪さを感じなかったなら、技術面の満足度が100点ではなかったとしても、ある程度合格点が出せていたならかなり伸びしろが期待できるかもしれません。
いくらカウンセリングをするとはいえ、初対面の人間のことを完璧に理解するのは不可能に近いことでもありますし、理解しようといきなり距離感を詰められても不快に感じる人もいます。
次第に理解が深まっていけば、自分の好みや性格に適した方向性を提案してくれたり配慮してくれる、あなたにとって相性の良い美容師になっていくということもあるんじゃないでしょうか。
まとめ
色々と語りましたが、人と人との相性というのは言葉では説明しづらいものです。
なかなか答えが出せるテーマではないだけにどうやって落とし所を見つけるか書いていてむずかしかったですが、読み物として楽しんでいただけていたら幸いです!
自分と相性のいい美容師を見つけるのに是非参考にしてみてください!