酸性ストレート、興味はあるけど今までの縮毛矯正とどう違うの?
このような疑問をお持ちの方も多いと思います。
この記事では、簡単に従来までの(アルカリ)縮毛矯正と酸性ストレートの違いを解説していきます。
縮毛矯正と酸性ストレートの違い
(アルカリ)縮毛矯正と酸性ストレートのやってることはどちらも縮毛矯正です。
どちらも目的は癖を伸ばすことなので、癖が伸びてうねりや膨らみがなくなって髪が真っ直ぐになるという結果は同じです。
しかし、内容が大きく異なります。
(アルカリ)縮毛矯正と酸性ストレートの中身の大きな違いは文字通りアルカリ性か酸性かのpHの違いにあります。
pHは小学生の時に理科の授業でやりましたね!
髪の毛のもともとのpHは4.5〜5.5の弱酸性です。
従来の縮毛矯正はアルカリ領域の薬剤で施術していました。
アルカリが髪に触れることで髪は膨潤・軟化(キューティクルが開放)します。
薬剤を髪の中で効かせるのにキューティクル(入り口)を開くためです。
そうすることで髪の内部に薬剤が働いて矯正するために癖の結合を切って(還元して)くれていました。
しかし、このときの膨潤と軟化は髪に負担になっていました。
カラーをしている髪やエイジング毛はもともとダメージしてキューティクルが開いているので、膨潤と軟化をさせる必要がありません。
毎回矯正するたびに膨潤と軟化がおこることで髪のタンパク質も流出してしまうので、繰り返すことでダメージが顕著になってしまうことが大人女性の縮毛矯正の問題点でした。
一方、酸性ストレートは弱酸性の領域内で髪内部の癖の結合を切る(還元する)ことができるので、pHの移動がなく髪へのストレスが少なく髪内部の栄養の流出を最小限に抑えながら矯正することが可能になります。
髪のタンパク質の流出が少なく済むというのが、縮毛矯正した後の髪の潤いや柔らかさなどに大きく関わることになってきます
施術直後の扱い方
従来の縮毛矯正を施術した後に、美容室では数日から一週間程度以下のことをやらないよう注意されていたと思います。
- 髪を結ぶ
- 髪を巻く
- 耳にかける
- シャンプーする
これら全てやらないように言われた経験はないでしょうか?
学校生活や仕事、家事育児をしながらそれらを控えるのはなかなかむずかしい部分もあったかと思います。
これはアルカリにより髪のpHが不安定になっている中で髪に物理的なストレスがかかることでその跡が残るリスクがあるためでした。
酸性ストレートでは髪のpHの移動が限りなく少ないため翌日からこれら全てのことをやっても問題がないのも大きな利点です。
※酸性ストレートの施術でシャンプーやお流しを2〜3回ほど行うので、頭皮の乾燥などを考えると施術日のシャンプーだけ控えるのが無難です。
まとめ
(アルカリ)縮毛矯正と酸性ストレートの違いを簡単にまとめると
- ダメージやエイジングした髪に対して矯正時のダメージリスクに大きな違いがある
- タンパク質の流出を抑えられるか否かで仕上がりの硬さに違いが出る
- 施術直後の扱い方に負担の違いがある
という内容でした。
もちろん酸性ストレートだから全く傷まないということではなく、技術者の腕や薬剤のスペックも大きく関わりますし、バージン毛では(アルカリ)縮毛矯正の方がかかりがいい場合などはあります。
髪のダメージやエイジングに悩む大人女性にとって酸性ストレートは髪を綺麗に魅せたり扱いをよくするにはとても良いメニューになっております!
他にも酸性ストレートについての記事はございますので、より詳しく知りたい方は是非ご覧ください。